彫刻
木造彩色弁財天坐像(八臂弁財天)
木造彩色弁財天坐像(八臂弁財天) |
解説
2019 年指定/像高58.5㎝、寄木造、玉眼/八臂(8 本腕)の弁才天坐像です。面相や衣文の特色などから鎌倉時代の作と考えられています。頭上に蛇身の宇賀神をいただき、まなじりの切れ上がった両目が強い表情をつくっています。8 本の手には弓・矢・剣・宝珠・輪宝・戟・宝棒・鉤を持っています。首内部の墨書銘から永正 10 年( 1513 )に彩色修理されたことがわかります。かつて下之宮(辺津宮)本殿に奉られていました。弁才天は、元来インドの河の神で、水神として尊崇されました。祠堂が池や河のほとりに多く見られるのはそのためです。やがて言語(弁才)の神、さらに財宝をもたらす幸福の神とされ、七福神の一人とされました。
所有管理者:江島神社